問い合わせフォームは、Webサイトからの問い合わせや資料請求、予約、採用応募などを受け付けるうえで欠かせない仕組みです。
ただ、いざ導入しようとすると、
「無料で使えるフォームはどれ?」
「Googleフォームで十分?」
「問い合わせ対応まで効率化できる?」
「AI対応のフォームツールはある?」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無料で使える問い合わせフォームの代表的な選択肢を比較しながら、選び方のポイントや、AI対応フォームを検討する際の考え方を紹介します。
無料問い合わせフォームでできること
無料の問い合わせフォームでも、基本的な受付機能は十分に使えます。
たとえば、以下のような用途です。
- 企業サイトの問い合わせ受付
- 資料請求フォーム
- セミナー申し込み
- 採用応募フォーム
- アンケート
- 予約受付
- サポート窓口の一次受付
氏名、メールアドレス、問い合わせ内容などを入力してもらい、管理者に通知するだけであれば、無料ツールでも対応できることが多いです。
一方で、デザインの自由度、広告表示の有無、回答データの管理、セキュリティ、外部ツール連携、AIによる自動返信などは、ツールによって差があります。
無料問い合わせフォームを選ぶポイント
無料ツールを選ぶときは、「無料で使えるか」だけでなく、実際の運用に合うかを見ることが大切です。
1. 設置しやすいか
Webサイトに埋め込めるか、URLで共有できるか、WordPressに設置しやすいかを確認しましょう。
フォーム作成に慣れていない場合は、テンプレートがあるツールや、ドラッグ&ドロップで作れるツールが便利です。
2. 通知や自動返信ができるか
問い合わせが来たときに、メール通知が届くかは重要です。
また、問い合わせした相手に自動返信メールを送れると、「送信できたか不安」という状態を防ぎやすくなります。
3. デザインを調整できるか
企業サイトに設置する場合、フォームの見た目も大切です。
無料プランではロゴや広告が表示される場合もあるため、自社サイトの印象に合うか確認しておきましょう。
4. 回答データを管理しやすいか
問い合わせ内容を一覧で見られるか、CSVで出力できるか、Googleスプレッドシートなどと連携できるかもチェックポイントです。
問い合わせ件数が増えると、メールだけで管理するのは大変になります。
5. セキュリティやスパム対策があるか
問い合わせフォームは、迷惑メールや不正送信の対象になることがあります。
reCAPTCHA、スパム防止機能、SSL対応、個人情報の管理体制なども確認しておくと安心です。
6. AI対応があるか
最近は、AIを活用して問い合わせ内容を分類したり、返信文を作成したりするサービスも増えています。
単にフォームを作るだけでなく、「問い合わせ対応を効率化したい」場合は、AI対応の有無も選定ポイントになります。
無料で使える問い合わせフォーム比較
ここからは、無料で使える代表的な問い合わせフォームを紹介します。
Googleフォーム
Googleフォームは、無料で使えるフォーム作成ツールの定番です。
Googleアカウントがあればすぐに使え、回答はGoogleスプレッドシートに自動で保存できます。操作もシンプルなので、アンケートや簡易的な問い合わせ受付には向いています。
Googleフォームのメリット
- 完全無料で使いやすい
- Googleスプレッドシートと連携しやすい
- 共有URLをすぐに発行できる
- アンケートや社内受付にも使いやすい
注意点
- デザインの自由度は高くない
- 企業サイト用の問い合わせフォームとしては簡素に見えることがある
- 高度な自動返信や顧客管理には工夫が必要
- AIによる返信支援は標準機能ではない
まず無料で試したい場合には便利ですが、企業サイトに自然に埋め込みたい場合や、問い合わせ対応まで効率化したい場合は、別のツールも検討するとよいでしょう。
Formrun
Formrunは、問い合わせフォームや申し込みフォームを作成できる国産フォームツールです。
フォーム作成だけでなく、問い合わせをカード形式で管理できる点が特徴です。チームで問い合わせ対応をする場合にも使いやすいサービスです。
Formrunのメリット
- デザイン性のあるフォームを作りやすい
- 問い合わせ管理がしやすい
- 自動返信メールに対応
- チームで対応状況を確認しやすい
注意点
- 無料プランでは作成できるフォーム数や機能に制限がある
- 本格運用では有料プランが必要になる場合がある
- AI対応はプランや連携内容の確認が必要
単なる受付フォームではなく、問い合わせ対応の管理まで考えたい場合に向いています。
Tayori
Tayoriは、問い合わせフォーム、FAQ、アンケート、チャットなどを提供するカスタマーサポート向けのツールです。
無料プランから利用でき、問い合わせ対応を整えたい企業に向いています。
Tayoriのメリット
- 問い合わせフォームとFAQをまとめて運用しやすい
- サポート窓口の整備に向いている
- テンプレートがあり、作成しやすい
- 国産サービスで使いやすい
注意点
- 無料プランでは利用人数や機能に制限がある
- デザインや管理機能を重視すると有料プランを検討する必要がある
- AI対応は標準機能だけで判断せず、最新の機能を確認したい
問い合わせを減らすためにFAQも整備したい場合は、Tayoriのようなサポート系ツールが候補になります。
formzu
formzuは、無料から使える老舗のフォーム作成サービスです。
シンプルな問い合わせフォームや申し込みフォームを作りたい場合に使いやすく、Webサイトへの設置にも対応しています。
formzuのメリット
- 無料でフォームを作成できる
- シンプルな問い合わせフォームに向いている
- Webサイトに埋め込みやすい
- 長く使われているサービスで情報が多い
注意点
- デザイン面では好みが分かれる
- 高度な問い合わせ管理には向かない場合がある
- AI対応を重視する場合は別ツールとの比較が必要
「とにかく簡単に問い合わせフォームを設置したい」という場合に候補になります。
WordPressプラグイン
WordPressサイトであれば、問い合わせフォーム用のプラグインを使う方法もあります。
代表的なものとして、Contact Form 7、WPForms、MW WP Formなどがあります。
WordPressプラグインのメリット
- WordPressサイトに直接設置しやすい
- デザインや項目を調整しやすい
- 無料で使えるプラグインが多い
- 外部サービスを使わずに運用しやすい
注意点
- 設定や保守に手間がかかる
- スパム対策が必要
- メール送信エラーが起きる場合がある
- AI対応は基本的に別途連携が必要
WordPressに慣れている人には便利ですが、保守やトラブル対応が必要になる点は理解しておきましょう。
HubSpotフォーム
HubSpotは、CRM機能を持つマーケティング・営業支援ツールです。無料でフォーム機能を使うこともできます。
問い合わせフォームから入った情報をCRMに保存できるため、見込み顧客の管理まで行いたい場合に向いています。
HubSpotフォームのメリット
- 無料でCRMと連携できる
- 問い合わせ後の顧客管理に強い
- マーケティングや営業活動につなげやすい
- Webサイトへの埋め込みも可能
注意点
- シンプルな問い合わせフォームだけ欲しい場合は多機能に感じることがある
- 使いこなすにはCRMの理解が必要
- AI機能は提供範囲やプランの確認が必要
問い合わせを営業活動につなげたい場合は、HubSpotのようなCRM連携型のツールが便利です。
AI対応の問い合わせフォームはある?
結論から言うと、AIに対応した問い合わせ関連ツールは増えています。
ただし、「フォーム作成ツールそのものにAI機能がある」場合と、「フォームで受け付けた問い合わせをAIで処理する」場合があります。
たとえば、AIでできることには以下があります。
- 問い合わせ内容の自動分類
- 返信文の下書き作成
- よくある質問への自動回答
- 問い合わせ内容の要約
- 緊急度や重要度の判定
- 社内担当者への振り分け支援
問い合わせ件数が少ないうちは、通常のフォームでも十分です。
しかし、問い合わせが増えてくると、確認、分類、返信、担当者への共有に時間がかかります。そうした場合は、AI対応の問い合わせ管理ツールや、AIチャットボットとの連携を検討するとよいでしょう。
無料フォームとAI対応ツールの使い分け
無料フォームで十分なケースと、AI対応ツールを検討した方がよいケースは分かれます。
無料フォームで十分なケース
- 問い合わせ件数が少ない
- まずは簡単に受付窓口を作りたい
- アンケートや申し込みが中心
- 担当者が1人で対応している
- 返信内容が毎回大きく異なる
この場合は、GoogleフォームやWordPressプラグインなどから始めても問題ありません。
AI対応を検討したいケース
- 問い合わせ件数が多い
- 同じような質問が何度も来る
- 返信対応に時間がかかっている
- 担当者によって回答品質にばらつきがある
- 問い合わせを分類・集計したい
- FAQやチャットボットと連携したい
この場合は、フォーム単体ではなく、問い合わせ管理やカスタマーサポート全体を効率化できるツールを検討するとよいでしょう。
どの無料問い合わせフォームがおすすめ?
目的別に見ると、選び方は次のようになります。
とにかく無料で簡単に始めたいなら、Googleフォームが使いやすいです。
企業サイトに自然な問い合わせフォームを設置したいなら、Formrunやformzu、WordPressプラグインが候補になります。
問い合わせ対応の管理まで行いたいなら、FormrunやTayoriが向いています。
見込み顧客管理や営業活動につなげたいなら、HubSpotフォームが便利です。
AI対応まで考えるなら、フォーム単体ではなく、問い合わせ管理ツール、FAQツール、チャットボット、CRMとの連携も含めて検討するのがおすすめです。
問い合わせフォーム導入で失敗しやすいポイント
無料フォームを導入するときに、意外と見落とされやすい点があります。
入力項目が多すぎる
問い合わせ前に、会社名、部署名、住所、電話番号、詳細な選択項目などを求めすぎると、途中で離脱されやすくなります。
最初は必要最低限の項目に絞り、必要であればあとから追加する方がよいでしょう。
自動返信がない
問い合わせを送ったあとに何も届かないと、ユーザーは「本当に送信できたのか」と不安になります。
自動返信メールを設定しておくと、安心感につながります。
スマホで入力しにくい
問い合わせフォームは、スマホから入力されることも多いです。
文字が小さい、入力欄が狭い、選択肢が多すぎると離脱の原因になります。公開前にスマホで確認しておきましょう。
送信後の対応フローが決まっていない
フォームを設置しても、誰が確認するのか、何日以内に返信するのか、どこに記録するのかが決まっていなければ、対応漏れが起きます。
フォーム作成とあわせて、社内の対応フローも決めておくことが大切です。
まとめ
無料で使える問い合わせフォームには、Googleフォーム、Formrun、Tayori、formzu、WordPressプラグイン、HubSpotフォームなどがあります。
簡単に始めたいならGoogleフォーム、Webサイトに設置したいならFormrunやWordPressプラグイン、問い合わせ対応まで管理したいならTayoriやHubSpotが候補になります。
AI対応については、フォーム単体よりも、問い合わせ管理やFAQ、チャットボット、CRMと組み合わせて考えるのが現実的です。
問い合わせフォームは、ただ設置すればよいものではありません。
入力しやすいこと、問い合わせ後に安心できること、社内で対応しやすいこと。この3つがそろって初めて、成果につながるフォームになります。
まずは無料ツールで小さく始めて、問い合わせ件数や対応負担が増えてきたら、AI対応や管理機能のあるツールへ広げていくとよいでしょう。
